大人と比べてみると、赤ちゃんや子供の肌というのはとてもデリケートなのです。
そして何よりも頭皮も同様にデリケートです。
ですから赤ちゃん・子供のヘアケアというのは、親御さんがしっかりと考えてあげなくてはならないのです。
ここでは「シャンプーの選び方」とその「使い方」についてをご紹介します。
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赤ちゃんや子どもの肌の状態
赤ちゃんは一見、みずみずしくてもっちり、もちもちしていますね。
しかし、大人に比べると皮膚を構成する「表皮」の働きがとても不安定な状態であり、繊細なのです。
また表皮の奥にある真皮層は大人の3分の1しかありません。
皮膚の分泌もまだ安定していないため、外からの刺激を受けやすく、そのため乾燥トラブルも起こしやすいのです。
ここでは、それだけデリケートな肌であることを認識しておきましょう。
一生のうちで一番乾燥している赤ちゃん時代
生後2・3ヶ月以降になると皮脂量は急に少なくなり、皮脂分泌量は大人の1/2~1/3程になります。
さらに肌に水分を保つ機能もまだ未熟なのです。
赤ちゃんの皮膚水分量は大人の1/4ほどです。
外気が乾燥している冬季に限らず夏も乾燥しやすくなっいますね。
ヘアケアに必須となるシャンプー
小さい子供は髪を洗うのを嫌がる子もいますね。
しかし、新陳代謝が活発なので、皮脂の分泌が多いのも子どもの特徴です。
そのため、きちんと汚れを落としてあげないと「湿疹」などブツが出やすくなります。
このような赤ちゃんや子供にオススメのシャンプーは「低刺激性」で弱酸性のシャンプーで素早く洗うことができる泡タイプのものがいいでしょう。
大人用のシャンプーは、低刺激ではないものが多いため、頭皮が乾燥してしまうなど頭皮がただれてしまったりトラブルが起きる可能性があります。
できるだけ「合成界面活性剤」などの化学成分を使っていないもので、赤ちゃん専用のシャンプーがいいでしょう。
シャンプーを使ったヘアケアの手順
1.ぬるめのお湯でそっと髪を濡らす。
赤ちゃんの皮膚は「薄い」ですので、温度が高以上で洗ってしまうと、かなりの刺激になるため、注意が必要です。
2.最初のお湯で90%の汚れを落とすことができます。
そっとお湯をかけて優しく汚れを流すだけで大丈夫です。
3.お湯だけで落ち切らない汚れをシャンプーで落としていきます。
シャンプーを泡立ててから頭皮を洗うイメージです。
指の腹を使ってマッサージするように優しく洗いましょう。
4.洗浄成分が肌に残らないようにぬるま湯でやさしく流します。
これらを注意して、赤ちゃんや子どもの頭皮トラブルにならないように日々の洗うものを選ぶことや洗う方法が大切です。
赤ちゃんの頭のにおいの原因とは?
赤ちゃんの肌は皮脂の分泌も少なく乾燥した状態ですが、頭だけは別なのです。
頭皮にある皮脂腺は、なんと体の10倍とも言われています。
赤ちゃんでも頭皮は皮脂分泌が盛んなので、ベタつきがちですね。
1日1回、しっかりと頭皮汚れを落としてあげないと、においが出てきます。
また、小さい体で大人と同じ汗腺数を持つ赤ちゃんです。
汗をかきやすく、頭皮の汗の量も多いため、汗でぬれたままの頭皮を放置してしまうと、雑菌が繁殖するため、嫌なにおいにつながる可能性があります。
毎日の入浴できちんと頭を洗うようにして、頭皮を清潔にしておくことが大切になります。
赤ちゃんは大人のさ2〜3倍む汗をかく⁈
肌の表面のpHは、酸性から中性に近づくにつれて、細菌が増えやすくなります。
大人の皮膚表面のpHが弱酸性に保たれているのですが、赤ちゃんの皮膚は実は中性に近い状態なのです。
皮膚トラブルを起こしやすい状態になっているとも言えますね。
さらに、小さな赤ちゃんの体に大人と同じ数の汗腺がありますので、同じ面積に大人の6~7倍もの汗腺があるということですね。
そのため、赤ちゃんは大人の約2~3倍ほどの汗っかきなのです。
汗をかいたままにしておくと不潔な状態になりやすいので、あせもや、ひどいときは皮膚や頭皮トラブルを起こす可能性があるため、頭皮だけでなく肌にも効果的ですので、毎日体や髪をキレイに洗い、スキンケアでデリケートな肌を健やかな状態に保つことが大切になります。
赤ちゃんの髪の量について
髪の量が多くても問題ありません。
ママは赤ちゃんの様子に敏感ですよね。だからこそ、ほかの赤ちゃんとの違いに不安を感じることもあるのではないでしょうか。
例えば髪の毛です。ほかの赤ちゃんに比べて髪毛の量が多いと「将来毛深くなっちゃう?」と心配してしまいがちでしょうね。
しかし赤ちゃんの髪毛の量には個人差があるのです。
赤ちゃんの髪毛は生え変わるので問題はありません。
このようなこと耳にしたことがあります。
赤ちゃんが生まれたとき、全身に体毛が多くお見舞いに来た人に「サルみたいだね」と言われたことがあるなど、体毛が濃い赤ちゃんもいますね。
ママはとてもショックを受けました。
しかし、看護師さんに「生え変わるから大丈夫ですよ」と慰められ救われました。
そしてその言葉のどおり、3歳になると体毛はほとんど抜けて、髪も黒髪になったそうです。
赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の半分しかなかった!
赤ちゃんの肌を外部刺激からバリアをしてくれる「表皮」は、大人の約半分しかないのです。
よだれやほこり、乾燥、摩擦といった刺激により弱くなりやすく、肌荒れを起こしやすいのです。
月齢により髪の量は変わっていく
赤ちゃんの髪の量は月齢とともに変化していきます。どのように変化するのでしょうか。
生まれてすぐの赤ちゃんの髪状態には個人差が大きく影響し、多かったり少なかったりと様々です。
3ヶ月ごろになると、頭皮が床に触れる部分が擦れて薄くなりやすいですが、お座りができるようになると生え揃ってくるのです。
半年頃から髪は少しずつ伸びていきます。
生まれた頃より太い毛が生え揃うのは1歳過ぎてからになります。
初めてヘアカットをする子どもが増える年頃になりますね。
1歳半からは、ほとんどの子どもの髪毛が生え揃いますが、個人差が大きいので薄い子もいるでしょう。
薄くても髪毛が伸びたり増えたりしています。伸びるスピードなどにも個人差があるため、3歳くらいまで様子を見るといいでしょう。
皮脂量はどのように変化?
生後3ヶ月を過ぎた頃から皮脂量が減り始め、幼児期から小学校中学年くらいまでが、人生でいちばん皮脂量の少ない時期に入ります。
そして、思春期を迎える頃に入るにつれて皮脂量が増え始めるのです。
18〜20歳頃にピークを迎えると、年とともに再び減少し始めます。
10代後半には、ニキビで悩む方が増えますね。
このような皮脂量の変化によって起こる悩みになります。
髪は3歳前後にしっかりしてくる。
赤ちゃんの髪は生まれたころの髪毛の量や質のまま成長することはないのです。
髪毛が完全に生え変わるのは、3歳前後になります。
3歳ごろになると、赤ちゃんの頃よりも少しはしっかりした髪毛になります。
しっかり太い髪毛に落ち着くまでには、髪が生える量やスピードはまちまちになりますね。
生まれてすぐは毛深かったのに、成長すると意外と普通の毛量になることも多いでしょう。
また、まっすぐな髪だったはずが、うねりのある癖毛になったり、細くて薄かったのに太くしっかりした髪毛になったりすることもあるようです。
子どもの頃はストレートでしたが、急にうねりがでたりします。
赤ちゃんのころの髪毛はどんどん変化しますので、成長過程の中で、変化するかわいい姿を大切にしてくださいね。