抜け毛の主な原因は加齢によるものであると言われていますが、実はそればかりではありません。
実はまだ学生である思春期に差しかかったばかりの10代の女子でも、抜け毛に悩まされている方が最近増えていることをご存じでしょうか。
では、思春期でもある10代での抜け毛はどんな原因で起こり、改善するためにはどのようにすればよいのでしょうか。
そこで今回は、10代の女子が悩まされている抜け毛の原因について探り、さらに対策方法について詳しく見ていきたいと思います。
Contents
思春期特有の頭皮の特徴とは?
思春期とは、中学生ぐらいから20歳前くらいまでの、一番成長が著しい時期のことを指して言います。
この時期は新陳代謝も活発に行われ、ホルモンバランスの変化も激しいため、ニキビなどの肌トラブルに悩まされる方も多いと言われています。
ニキビは体の中でも特に皮脂が多い顔にできやすいとされていますが、実はそれ以上に皮脂の分泌の多い場所が頭皮です。
ですから思春期の時期の頭皮は、過剰な皮脂の分泌によりべたつきやすい状態となっているため、毎日しっかりとシャンプーなどを行いケアしていかないと、皮脂により頭皮の毛穴が詰まるなどのトラブルが起こる可能性が高くなります。
また頭皮の皮脂や汚れをそのまま放置しておくと、雑菌が繁殖するなどして炎症が起き、かゆみや赤み、または痛みが起こる場合もあるため、くれぐれも注意が必要です。
思春期の抜け毛の原因とは?
以下では、思春期に特有の抜け毛の原因について詳しく見ていきます。
成長ホルモンの影響
ちょうど思春期の頃は成長期にあたり、女性ホルモンの分泌が急速に増える時期でもあります。
そんな時に男性ホルモンの分泌量が女性ホルモンより多くなると、抜け毛が増える場合もあります。
栄養バランスの悪い食生活
栄養バランスの偏った食事や、カロリーの過剰摂取も抜け毛の原因となるため注意が必要です。
特に脂肪分や塩分が多く含まれているジャンクフードやスナック菓子、インスタント食品ばかりを食べていると、髪の成長に必要なたんぱく質やビタミン、鉄分や亜鉛などが不足してしまいます。
また過剰なダイエットによりエネルギー不足になることが抜け毛を引き起こす引き金となる場合もあるため注意する必要があります。
勉強や日常生活のストレス
思春期は心身ともに成長する時期ですが、体に比べ心の成長はゆっくり進むため、体の成長に気持ちがついていかず、それがストレスになる場合もあります。
さらに学校生活においても勉強や人間関係などに悩まされることが多く、イライラした時に髪をかきむしる動作や、自ら髪を引き抜いたりすることなども、ストレスから生じる抜け毛の原因のひとつであると考えられます。
脂漏性皮膚炎
思春期になると、毛穴から皮脂が大量に分泌されます。そこに雑菌が繁殖して炎症を起こすことがあります。
このように頭皮の皮脂や汚れが原因で炎症を起こし、かゆみや痛みを伴う症状のことを脂漏性皮膚炎と言います。
この脂漏性皮膚炎が悪化すると頭皮の毛穴にまで炎症が広がり、最悪の場合髪が抜け落ちてしまうこともあるため注意が必要です。
脂漏性皮膚炎は、正しい方法でシャンプーを行うなど、頭皮を清潔に保つことにより予防することができます。
ですからシャンプーする際には爪を立てないように指の腹を頭皮に当て、優しく円を描くように頭皮全体をマッサージしながらしっかり洗うようにしましょう。
そうすると皮脂汚れをきちんと落とすとともに、頭皮の血液の流れをスムーズにして髪を健康な状態に保つことができます。
思春期とストレスの関係性とは?
人間の体は、自律神経をコントロールすることにより日々の活動を行っています。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、これらがうまくバランスを保つことで体は正常に機能します。
しかし、ストレスなどにより自律神経の緊張状態が高まると、交感神経の働きが強くなることでバランスが崩れ、体が緊張した状態になります。
体が緊張状態になると、生命を維持ために重要な臓器や細胞に優先的に血液を送るようになるため、頭皮の血管に血液を送るのが後回しにされてしまいます。
そうすると頭皮の毛細血管には血液が行き届きにくくたるため、栄養不足となり抜け毛が増えてしまうと言われています。
思春期における抜け毛を改善する方法とは?
ここでは、思春期の抜け毛を改善する方法について具体的に見ていきます。
栄養バランスの良い食事を心がけよう
思春期特有の皮脂の過剰分泌を少しでも抑えるためには、毎日の食事内容がとても重要となります。
食事により皮脂の分泌を防ぐためには、まずは油分の多い食品をなるべく避けることが大切です。
肉類や揚げ物などの脂肪分の多い食べ物をできるだけ避け、野菜を食べるなど栄養バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
またスナック菓子やカップラーメンなどは、せっかく体に取り込んだ栄養素の吸収を邪魔してしまうため、できるだけ食べない方がよいですよ。
頭皮を清潔にして健康な状態にしよう
思春期はホルモンの影響などにより、どうしても皮脂が過剰分泌される傾向にあります。
しかし皮脂により毛穴が詰まった状態になったり、整髪剤やシャンプーが頭皮に残ってしまうと、炎症が起こり頭皮が不健康な状態となってしまうため注意が必要です。
ですから毎日の入浴とシャンプーを欠かさずに行い、頭皮や髪を清潔に保つように心がけましょう。
また顔や体にニキビができている場合には、頭皮にもニキビがある可能性が高いため、頭皮のケアもしっかり行うようにしてくださいね。
頭皮マッサージを行おう
生活習慣の乱れやストレスなどが原因で頭皮の血行が悪くなった場合は、頭皮をほぐして血流を促す頭皮マッサージがおすすめです。
血行がよくなり栄養が行き渡りやすくなれば、頭皮環境に整え健康な髪が生える土台作りをすることができます。
頭皮マッサージを行う際には、爪を立てず指の腹を使って強く押し過ぎずに、痛気持ちいいぐらいの力で頭皮全体に行うとよいでしょう。
ストレスの原因となる悩みは誰かに相談しよう
人間関係や勉強についての悩みは、誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなり、救われた気分になることがあります。
反抗期でもある思春期に親に悩みを相談するのには抵抗があるという方は、友人や担任、またはスクールカウンターなど信用できる相手に悩みを聞いてもらうのがおすすめです。
特に思春期には友人や教師など周囲の目を気にするあまり、人間関係や勉強方法などの悩みやストレスを抱えがちになります。
ですからあまり周りの意見に振り回されないように、自分は自分という強い意志を持つことも大切であると言えるでしょう。
自分なりのストレス解消法を見つけよう
基本的にはストレスをできるだけ溜めないことが重要ですが、心身ともにさまざまな変化を経験する思春期には、根本からストレスの原因を取り除くというのは難しいことでもあるでしょう。
ですからスポーツや音楽、映画鑑賞など、自分なりのストレス解消法を見つけておくと抜け毛を防ぐことができます。
まとめ
10代の思春期における抜け毛は、成長期による皮脂の過剰分泌の他にも、生活習慣や食生活の乱れ、ストレスなど身近な出来事に原因であることがほとんどです。
ですから普段の生活を振り返り食生活やヘアケアを見直すことで改善することができます。
ただしストレスが原因により抜け毛が増えた場合には、自分に合ったストレス解消方法を見つけたり、時には誰かに悩みを相談するなどして心の負担を軽くすることも重要ですよ。