髪にハリやコシがなくなってきたり抜け毛が増えたりしたとき、育毛剤を試してみるのは良い方法です。
とはいえ、育毛剤は非常に多くの種類があります。
どれが良いのかわからず、迷っている女性も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは、女性が育毛剤を選ぶときのポイントを紹介します。
この記事を読むと、自分に合った商品が選べるようになりますよ。
Contents
育毛剤とは?発毛剤の違いを理解しよう
まず最初に、混同されがちな発毛剤との違いについて説明します。
この2つは同じようなものとして扱われることがしばしばありますが、厳密には異なるものです。
育毛剤 | 発毛剤 | |
分類 | 医薬部外品 | 医薬品 |
期待できる効果 | 頭皮の状態を整え、髪が育ちやすい環境にする | 毛包を活性化させ発毛促進
血行を良くして発毛促進 |
おすすめの人 | 髪に元気がない人
抜け毛を予防したい人 |
髪がすでに薄くなっていて、生やしたい人 |
育毛剤は頭皮を清潔に保ち、状態を整えて髪が生えやすいようにするものです。
発毛剤は発毛効果が医学的に認められている成分が配合され、新しい髪が生えるのを促進する働きがあります。
そのため、すでに髪が薄くなっているのなら育毛剤ではなく発毛剤を使うのが効果的です。
失った髪のハリやコシを取り戻したい、今より抜けないようにしたい女性は、育毛剤を試すと良いでしょう。
購入できる場所
育毛剤は医薬部外品なので、ドラッグストアや薬局で購入できます。
購入の際、特に薬剤師などの指導を受ける必要もありません。
オンラインショップを持つドラッグストアや薬局であれば、そちらでも扱っていることも多いです。
誰にも知られず購入したい人は、オンラインショップを利用すると良いでしょう。
育毛剤のなかには、オンライン専売品もあります。
ドラッグストアなどで販売されている一般的な市販品に比べて高額な傾向がありますが、定期購入すると割引価格で変えたり一定期間は返金保証がついていたりとメリットも多いです。
発毛剤は医薬品にあたり、基本的に医師の処方が必要です。
なかにはドラッグストアや薬局で購入できるものもありますが、そのときは薬剤師から指導・説明を受ける必要があります。
オンラインストアで発毛剤を買う場合は、問診票や質問表が表示されるので、それに回答することが必要です。
薬剤師が内容を確認して問題がないと判断したときに注文確定となります。
選び方のポイント
女性用の育毛剤に限っても、非常にたくさんの種類が販売されています。
どのように選べばよいのか、注意すべきポイントを紹介します。
継続しやすい価格のものを選ぶ
育毛剤は、つけてすぐに効くものではありません。
頭皮の状態が整い、髪が健やかに育つまでに3~6カ月はかかると考えておくと良いでしょう。
そのため、効果がなかなか実感できなくても根気強く使い続ける必要があります。
価格が高いとそれだけ効果も期待できそうですが、経済的な負担になるため、長く続けるのが難しくなります。
オンライン専売の育毛剤であれば、初回限定で安く買えたり定期購入することで割引価格になったりするものも多いので、少しでも安く買えるように利用すると良いでしょう。
配合成分をチェックする
育毛剤に配合されている成分は商品によってさまざまです。
パッケージや公式サイトの内容をよくチェックして配合成分を確かめ、望む効果が得られるものを選びましょう。
血行を促進する
髪が弱る原因はさまざまですが、大きな要因の1つとして頭皮の血行が悪くなることが挙げられます。
血液は細胞に栄養や酸素を届ける役割をしているので、血行不良となるとこれらが届きづらくなり、結果的に髪の成長を妨げることがあるのです。
頭皮の血の流れを促す働きをする成分が入ってると、血行を促進する効果が期待できます。代表的なものにセンブリエキスなどがあります。
女性ホルモンを活性化する
加齢やストレスなどによって女性ホルモンの分泌量が減ることも、髪の元気がなくなる原因の1つです。
女性ホルモンと似た働きをする大豆由来のイソフラボンや女性ホルモンを活性化させるといわれているエストラジオールなどの成分が入っているものが良いでしょう。
保湿成分入っている
頭皮の状態を整えるためには、保湿することが欠かせません。
頭皮が乾燥すると新陳代謝もリズムも崩れ、血行にも影響を及ぼすことがあります。
頭皮がかさつく、乾燥しがちという女性には、ヒアルロン酸やコラーゲンなど保湿成分が入っているものもおすすめです。
頭皮の荒れを抑える
頭皮に肌荒れや炎症が起きていると、健やかな髪の成長を阻害します。
頭皮の荒れやかゆみが気になる人は、肌荒れを抑える成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。
代表的なものにグリチルリチン酸ジカリウムがあります。
使いやすさも考慮する
毎日使うものなので、使いやすい形状であることも大切なポイントとなります。
たとえば、化粧水のようなボトルに入っているタイプでは、頭皮につけたときに顔のほうに垂れてきて使いにくいことがあります。
長く使うことを考えたら、使いやすいほうがストレスがたまりません。
長いノズルがついていて頭皮に直接押しつけるようにして使うもの、スプレータイプのものなど商品によって形状はさまざまなので、使いやすそうなものを選びましょう。
女性用を使う
女性が育毛剤を使うときは、必ず女性用か男女共用のものを選ぶようにしましょう。
男性と女性では髪が抜ける原因に違いがあり、男性用に配合されている成分が女性には良くないこともあるからです。
夫や親などが使っている男性用を共用することはやめ、自分用に揃えましょう。
育毛剤以外の対策は
育毛剤は、多めにつけたらそれだけ効果があがるわけではないので、用法や用量を守ることが大切です。
また、最低でも3カ月以上継続して使いましょう。
そのうえで、ほかの育毛対策も並行して行うことが必要です。
育毛剤を使っていても、そのほかがおろそかになっていては、思ったような変化は望めません。
ここでは、どのような対策をすべきかについて説明します。
生活リズムを整える
抜け毛・薄毛と生活リズムとは、一見するとあまり関係ないように思えるかもしれません。
しかし、生活リズムが乱れると体調を崩すことがあるように、髪にも影響を及ぼします。
たとえば、毎日のように夜更かしする生活を続けていると、自律神経の切り替えがうまくできなくなって筋肉の緊張状態が続き、血行が悪くなることがあるのです。
血行が悪くなると毛根細胞に栄養が届きづらくなるので、髪が育ちづらくなり、抜け毛に結びつきます。
また、睡眠中は髪の成長にも関係する成長ホルモンが分泌されています。
分泌量が多いほど、髪も丈夫に育つのです。
夜更かしして睡眠不足の毎日が続いてしまうと、成長ホルモンの分泌量が下がり、髪が弱ってしまいます。
食生活を見直す
身体と同じで、髪も丈夫に育つには栄養が必要です。
髪の主成分であるたんぱく質はもちろん、さまざまな栄養をバランスよくとる必要があります。
甘いものや脂っこいものばかり食べていると皮脂の分泌量が増加してべたつきを招き、頭皮環境を悪くさせてしまうので、ほどほどにしましょう。
アルコールも、呑みすぎは良くありません。
髪に必要な栄養がアルコールを分解するために消費されてしまうからです。
こちらもほどほどに楽しみましょう。
適量であればリラックスできストレス解消にもつながるのであまり問題はありません。
頭皮マッサージをする
年を重ねると、肌からは柔軟性が失われます。
子供はハリがあり柔らかい頭皮をしていますが、大人になると硬くなりがちです。
頭皮がかたくなると血行も悪くなるので、適度に頭皮マッサージをしましょう。
育毛剤を適量つけたあとに頭皮マッサージをすると、浸透をうながします。
まとめ
育毛剤は髪が育ちやすいように土台となる頭皮の状態を整えるものです。
髪のハリやコシがなくなってきた、なんとなく抜け毛が増えてきたのでとめたい、といった人に向いています。
継続することが大切なので、経済的に無理のない価格の育毛剤を選びましょう。配合成分も考慮することが大切です。
これを機会に生活習慣も見直すのがおすすめです。規則正しい生活を送るように努め、睡眠をしっかりとるようにしましょう。