コロナウイルスだけではなく、通勤や通学の負担を減らすという意味でもテレワークやリモートワークが推奨されるようになってきました。
以前からあった形ではありますが、社会的な状況も踏まえどこでも活用されるようになったと言えるでしょう。
このような働き方が、薄毛につながる可能性も秘めているとしたら、早めの対策も必要となるはずです。
インターネットの発達とパソコンの普及がもたらした働き方
リモートワークやテレワークは、現代的な働き方として推奨されるようになってきました。
実際に会社に出勤せずにでも仕事ができる内容であれば、このような働き方が実現可能です。
それを支えているのは、インターネットなどのITインフラであるのは間違いありません。
インターネットがどこでもできるようになり、情報の受け渡しも簡単になりました。
会社に行かなくても、パソコン一つで作業できるのであれば、リモートワークでやテレワークは、通勤という形に縛られなくて済みます。
これは会社などの働き方だけではなく、学校にも取り入れられるようになりました。
コロナウイルスなどの影響により、簡単に登校できなくなった状況を考えれば、インターネットの活用により授業が受けられる現在は、かなり柔軟な対応ができたと言えます。
この鍵になるのは、何もインターネットだけではありません。
パソコンが簡単に手に入るような値段にもなり、性能も十分対応できる物が流通するようになりました。
利用する人たちのスキルも高まり、特別なものではなくなってきているのです。
だからこそリモートワークやテレワークが成り立つわけですが、新たな問題も出てきています。
その一つが、パソコンを使う上での影響です。
スマートフォンなどによりストレートネックや腱鞘炎が取り上げられるようになりましたが、モニターを見つめるという状況が大きなポイントになってきます。
ブルーライトという言葉も珍しいものではなくなりましたが、これが髪に影響を与えるかもしれないのです。
そうなればリモートワークやテレワークは、薄毛につながる問題を抱えているとも言い換えることができるでしょう。
女性においても深刻な問題です。
ブルーライトとは何か
ブルーライトは、パソコンなどに使われているモニターから出ている光のひとつです。
正確には高エネルギー可視光線と言います。
可視光線の中でも最も強いエネルギーを持っているとされており、青色の光になることをカラーブルーライトと呼ばれているのです。
パソコンだけではなくスマートフォンなどに使われているLEDディスプレイからも発せられることがわかっており、同様の影響が出てきます。
波長の長い光であり、紫外線にも近い可視光線で、目の奥の方まで届いてくるのが特徴です。
角膜や水晶体などには吸収されないため、直接影響を受けることになるでしょう。
体に負担をかけることが分かっており、厚生労働省のガイドラインも出来上がりました。
作業を1時間行った時には、15分目を休ませることを推奨しています。
それほど大きな負担がかかっているのです。
もともとこの手の光があったのは間違いありませんが、LEDが発達して普及したことによって、ブルーライトの影響を強く受けるようになりました。
リモートワークやテレワークをするのであれば、この影響から逃れることはできません。
それに必須のものとして使われてきているからです。
メラトニンとのつながり
2018年にアメリカでブルーライトに関する論文が発表されました。
これによるとビタミンAの一種であるレチナールとブルーライトは非常に関係性が強いことがわかったのです。
ブルーライトを浴びると光受容の細胞に対して、強い影響を与えることもわかりました。
ただし、全てに悪影響があると判断されたわけではありません。
まだまだ研究が進まなければいけない分野でもあり、ブルーライトで説明したりはしないと表明されてもいます。
なんら症状がでない人もいるため、そこまで大きな影響がない可能性もあるのです。
しかし、睡眠などの生活リズムを与える可能性は考えられます。
生活のリズムにも影響を与えているのは、寝つきが悪かったりするところからも想像ができるでしょう。
全く影響がないといった主張は、的外れである可能性の方が高いのです。
特にメラトニンとの関係は注目されるようになりました。
メラトニンは光に反応する性質を持ったホルモンで、人間の体内時計を司る大事な役割を持っています。
光が少なくなった夜には、自然と眠気が訪れてくるのも、メラトニンが働いているからです。
ブルーライトはこのメラトニンを刺激するため、睡眠バランスが崩れる可能性が出てきます。
寝つきが悪くなったりする理由の一つとして、横になってもスマートフォンなどを見ている状況が指摘されるようになりました。
仕事でパソコンを使い続けていても、目が疲れてしまいなかなか眠れないというのも同じような現象と考えられます。
眼精疲労なども、ブルーライトが引き起こす可能性があります。
これは確認されてきていますが、頭痛のもとになることもあるのです。
これらが薄毛に関係する大きな要因ともなるでしょう。
ブルーライトからの影響
ブルーライトを浴びていると薄毛になるというのは、直接的な作用ではありません。
生活リズムが崩れてくると、薄毛になりやすいのはよく知られるようになりました。
特に睡眠のバランスが重要で、成長ホルモンの分泌が阻害されやすくなるためです。
髪が成長するためには、睡眠時に多く分泌される成長ホルモンが欠かせません。
ブルーライトの影響によって、睡眠がうまく取れなくなるような事態となれば、薄毛になる可能性はかなり高まるでしょう。
目の疲れも影響を与えます。
眼精疲労は様々な影響が出てくることで知られていますが、目の周りを含め筋肉の動きが悪くなり、血行を阻害する可能性があるのです。
眼精疲労の影響でもありますが、血行が悪くなれば、それだけ栄養も運ばれてきません。
必要な酸素も足りなくなり、老廃物の排出もしにくくなるのです。
頭皮でも栄養が足りなくなれば、髪を作り出すのは難しくなるのはすぐに分かるでしょう。
目は頭皮に近い位置にある以上、眼精疲労が影響を及ぼすのは間違いありません。
ブルーライトを浴びているからといって、このような影響がいきなり出るわけではありませんが、十分な注意が必要です。
ブルーライトの対策
対策は色々と考えられるようになりましたが、ブルーライトをカットするメガネは最も簡単にできる対策です。
これだけでも目に対する影響が変わります。
モニターの輝度を変えるのも、対策として必要です。
輝度を下げるだけで、ブルーライトの量は格段に減ります。
ただし画面が見づらくなる可能性があるので、そこは自分の目の状態と相談しながら決めなければいけません。
寝る前などにはできるだけモニターを見ないようにし、目を休める時間を作るのも大切です。
実際にほとんどの光の中にブルーライトは含まれていますが、色温度が低い状態を作ると、量が少なくなります。
色温度が高いほどを青く、低いほど赤く見えるのが特徴です。
部屋の明かりなども気にしてみると良いでしょう。
まとめ
テレワークやリモートワークが中心となると、体にも様々な影響が出てくるのは間違いありません。
しかし、働き方として定着する可能性がある以上、避けられない部分があるのも確かです。
避けられないのであれば、いかにして対策するかを考えておき、生活の中に取り入れて行かなければいけません。