タンパク質は髪の毛やお肌の主原料となる欠かせない栄養素です。
タンパク質が不足してしまうと抜け毛や細毛はもとより、頭皮の老化、毛穴の歪み、髪の栄養を運んでくれる血液不足など髪の毛にとって最悪の事態になってしまいます。
また日本人女性は世界と比べてもタンパク質の摂取量が少ないことが挙げられます。
そのため今薄毛に悩んでいるのならタンパク質を積極的に取るようにしましょう。
Contents
タンパク質をとることで得られるメリット
人の体のほとんどはタンパク質からできています。
髪の毛
皮膚
筋肉
骨
爪
歯
体のあらゆる箇所はタンパク質あらできておりまたタンパク質が豊富であることで免疫力も向上されます。
タンパク質を必要とする免疫体とは
消化酵素や神経伝達物質もタンパク質から構成されています。
炭水化物分解酵素
タンパク質分解酵素
脂肪分解酵素
そのためタンパク質不足は免疫機能低下のリスクも上げてしまうのです。
タンパク質不足で起きる体の不調
上記でも少し触れましたがタンパク質不足で起きる体の不調には頭皮や髪以外にも次のようなものがあります。
貧血
貧血といえば鉄分不足と連想されるかもしれませんが、実はタンパク質不足も貧血を起こしてしまう原因となるのです。
貧血は血液に含まれる赤血球のヘモグロビンという色素が少なくなった状態で、全身の細胞に酸素を運び二酸化炭素を回収し体外へ排出する働きがあります。
しかしヘモグロビンが少なくなると頭痛や肩こりめまいなどの貧血症状が出るばかりか、血液から栄養や酸素を吸収している髪の毛の成長をも阻害してしまいます。
今ヘモグロビンの原料となっているのがタンパク質で、特に月経のある女性は貧血を起こしやすいためタンパク質不足は重大な問題なのです。
筋肉量の低下
体を動かしたりしなやかな体つき、健康を保つためには筋肉は必要不可欠です。
また筋肉が多い女性ほど血流がよくなり女性特有の肩こりや頭皮のこりを起こしづらくなります。
なぜかというと筋肉は心臓に続き第二の心臓の役割をするため体の末端まで血液が流れやすくなるからです。
タンパク質不足によって筋肉量が減ってしまうと血流も悪くなり体の末端組織に十分な血液が行かなくなるので髪の毛などの成長が止まってしまうリスクがあります。
基礎代謝の低下
タンパク質不足によって筋肉量が減ってしまえば体の基礎代謝も低下してしまいます。
基礎代謝が低下してしまうと体は低消費モードに入るため脂肪を出来るだけ溜めてしまおうとします。
そうすると無駄な脂肪が増えてしまい、体は太りやすい体質になり、頭皮には余分な皮脂が分泌されるようになってしまいます。
肌トラブル
タンパク質はお肌や髪の毛の主原料となりますからこれが減ってしまうとお肌の艶がなくなり、顔色がくすみ、しわやたるみが増えます。
これらが相なって頭皮たるみとなり、頭皮の毛穴が歪み薄毛発症の原因となってしまいます。
むくみ
タンパク質が不足するとむくみやすくなります。むくむと太って見えたり体のだるさや痛みを感じてしまう場合があります。
むくみとは皮膚の下の細胞と細胞の間に水が溜まってしまった状態のもので血液の中のタンパク質濃度が薄くなることで体がタンパク質濃度を上げるために血中から水分を出してしまう働きのことをいいます。
女性に多いむくみは実はこうしたタンパク質不足が原因となっている可能性が高いです。
免疫力低下
タンパク質は免疫体をつくる原料とされていますが、それが減ることで免疫力も落ちてしまいます。
免疫力が落ちると流行病、例えばインフルエンザや普通の風邪などへの抵抗力がなくなってしまいます。
また、外部からのアレルギー物質への反応も敏感になり、アレルギー体質になりやすくなってしまいます。
つまりタンパク質不足による免疫力低下は病気になりやすく治りづらい体質になるということです。
精神的なリスク
タンパク質不足によって体だけでなく精神的なデメリットも生じてしまいます。
タンパク質を原料とするものは肉体だけでなく神経伝達物質であるセロトニンの原料ともなっています。
そのためタンパク質不足によってセロトニンの生成が減ってしまうと憂鬱感ややる気の低下、イライラなど精神的な不調も引き起こします。
またやる気を引き出すドーパミンもタンパク質を原料としているため集中力や思考力が低下してしまいます。
このような症状は更年期の女性によく見られますが、特に更年期に差し掛かる女性はタンパク質を積極的にとるようにしましょう。
タンパク質不足を回避するためには
タンパク質不足を回避するためには日ごろの食生活の見直しが必要です。
タンパク質は5大栄養素よりも上の3大栄養素に含まれています。
3大栄養素とは厚生労働省が推奨している人が生きるために必要な栄養素として掲載されています。
その内容はタンパク質、炭水化物、脂質です。
この3つの栄養素は人が健康的でいるために絶対必要不可欠な栄養素ですのでぜひ覚えておきましょう。
さてタンパク質の話に戻しまして、タンパク質は主にどのような食材に含まれているのかというと、
動物性タンパク質
1 肉
2 魚
3 卵
4 牛乳
5 チーズ
などの動物性のタンパク質。
植物性タンパク質
1 豆腐
2 納豆
3 豆乳
などの植物性タンパク質に分けられます。
どちらをとってもよろしいのですが、できればバランスよくどちらも摂取することをお勧めします。
なぜなら三大栄養素はタンパク質、炭水化物、脂質でしたね?
動物性のものならタンパク質と脂質の2大栄養素を一つの食品から同時に摂ることができます。
また、ダイエットを目的としているのなら魚のなかでも青魚からタンパク質と脂質をとることをお勧めします。
青魚にはEPAやDHCなど良質の脂質が含まれているので脂質によって太ったりコレステロール値が急上昇することがありません。
さらに卵にはタンパク質以外にもビタミンやミネラルなど豊富な栄養素が含まれており現在ではスーパーフードと呼ばれるくらい注目の食材です。
一方食物性タンパク質のほとんどは大豆製品からできていますが、大豆にはイソフラボンが含まれており女性ホルモンの低下する40代以降の女性におすすめです。
イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンの働きがあるとされており食物性エストロゲンとよばれています。
ですから大豆製品を摂ることでエストロゲンの補充やタンパク質補充にも効果的です。
タンパク質を効果的に吸収させるには
ここまではタンパク質にばかり焦点を当ててきましたが、体の主原料は確かにタンパク質になるのですが、タンパク質がそのまま体に使われているわけではありません。
タンパク質は他の栄養素であるミネラル成分やビタミンなどと混ざり合い酵素変換を経て体の細胞の一部となります。
例えば髪の毛はタンパク質とミネラルなどが混ざり合いケラチンタンパク質という成分に変換されます。それが髪の毛の主成分となっています。
このようにタンパク質を効率よく体に取り込むためには3代栄養素は絶対で5代栄養素に含まれるミネラルとビタミンも必要になってきます。
まとめ
タンパク質不足は薄毛だけでなく体の至る所の不調をきたします。
特に女性の体は男性よりも繊細なのでタンパク質のような絶対必要栄養素はしっかりとっておくことをお勧めします。
タンパク質不足が解消されるだけでも上記に書いたようなメリットがありますので、抜け毛がひどい、肩こりがひどい、貧血がひどいなどの症状を感じたらまず先に自分にタンパク質は足りているのかを考えてみると良いでしょう。