髪のことを考え、さまざまな食材が食べられるようになってきました。
健康な身体をつくるために大切なことであり、髪も人間の体の一部であると改めて考えさせられる点でもあります。
その大事な栄養素という面でも、おつまみとしてよく食べられる枝豆に注目して見る必要があります。
枝豆とは
日本人の夏の食卓に欠かせない食材として枝豆があります。
夏の風物詩として楽しみにしている人も多いでしょう。
お酒のおつまみとしても欠かすことができない存在で、独特の食感で多くの場所で食べられてきました。
スーパーなどで生のまま売られていることもありますが、現在は冷凍の技術も進化しいつでも食べられるように加工され販売もされています。
解凍も水にさらすだけでできるなど、忙しい時でも簡単に食べられるような商品も増えているのです。
このような商品を利用すると、いつでも枝豆を楽しめるようになるでしょう。
それほど身近なものですが、枝豆とは一体どのような野菜なのか、意外に知られていません。
枝豆は実は大豆です。
未成熟な状態を食べるため、日本人がイメージしているような大豆の状態とは少々違います。
まださやの中にある状態のまま調理されてしまうため、気が付かない人も多いはずです。
そのため豆を含めた穀類と呼ばれるわけではなく、分類上は野菜となります。
一つの茎から100個近い実をつける大豆は、花が全て実をつけるわけではありません。
実際に実になってくれるのは、2~3割しかないのです。
成長していくと身を包む房ができるようになりますが、花が複数付くようになります。
それがだんだんと実として成長していき、枝豆として食べられているのです。
枝豆を包んでいる房は、胎児を守るお母さんのような存在です。
枝豆を見ると、芽のような部分がありますが、ここが房とつながっており、栄養を受け取りながら成長します。
日本人の印象からすると枝豆は全て緑と思いがちですが、実は違います。
スーパーなどでも出回るようになりましたが、様々な品種が育てられており、枝豆だけで食べられているもので400品種以上作られるようになりました。
その中には名産品として流通するようにもなった茶豆もありますし、黒豆として使われてきたものも枝豆として食されています。
そのまま成長すれば大豆になるのですから、実は様々な色合いのものがあるのです。
いつから日本にやってきたのか
日本人の食生活には欠かすことができない枝豆ですが、なぜ日本にあるのかはよく分かっていません。
実はどこからやってきたのかはっきりしていないのです。
中国で生産されていたものが日本にやってきたと考えられています。
中国では4000年前には栽培されていたのではないかと言われているものの、日本ではそれよりも遥かに古い縄文中期から後期にはあったことが確認されているのです。
それでも、日本人は大豆食品を多く作り出してきました。
大豆そのものを食べる枝豆のような方法もありますし、加工して豆腐なども作られています。
さらに豆腐を加工した食品も数多くありますし、大豆を茹でて発酵させた納豆も大事な食材です。
様々な食べ方をしてきたからこそ、おつまみとしてだけ食べるには非常にもったいない食材といえます。
特に髪のためには、役立つ栄養素がたくさん詰まっているからです。
高タンパク低カロリーであることのメリット
枝豆の栄養素を見てみると、高タンパク質でありながらも低カロリーです。
野菜として豊富なビタミンを持っており、ミネラルもたくさん含まれています。
さらに髪には必須ともいえるアミノ酸も含有量が高く、髪にはとってもプラスになる野菜なのは間違いありません。
高タンパク低カロリーがなぜ髪にいいのかといえば、タンパク質を取るために動物性のものを食べなくて済むからです。
動物性のたんぱく質の中にも高品質のものはいくつもありますが、同時に動物性脂肪をたくさんとってしまうデメリットが生まれます。
高脂質の食事をすると、摂取カロリーが増えてしまうというだけではなく、体のお腹に脂肪をたくさん取り入れるのです。
肥満の原因として簡単に理解できるポイントですが、頭皮の皮脂を分泌させやすくなってしまうため、頭皮も髪もベタつきやすくなります。
これが毛穴に詰まってしまうような状態も生まれて、炎症を起こして薄毛になってしまうようなケースも出てくるのです。
そのため脂質はできるだけ避けるというのが条件となります。
このような面からも、枝豆は非常に優秀な食材であると言えるでしょう。
髪を作り出すためにはビタミンとミネラルが欠かせません。
アミノ酸を再合成しなければ、良質なタンパク質をいくらとっても役に立たないからです。
その再合成には、ミネラルが必要となります。
さらに血管を丈夫にしたり、うまく栄養を頭皮に運んでもらうためにも、ビタミンがなければいけません。
枝豆に豊富に含まれているため、良質なタンパク質と共に一緒に摂取できるのは大きなメリットです。
オルニチンがメチオニンなどの体の中で作り出せない必須アミノ酸も、枝豆には豊富に含まれています。
髪を作り出すためには絶対に必要なアミノ酸類で、これも同時に摂取できるのですから、非常に優秀な食材であるのは間違いありません。
色々とできる枝豆の食べ方
おつまみなどで何気なく食べられている枝豆は、非常に髪に良い食材です。
おつまみだけではもったいないと言っても過言ではありませんが、どのような食べ方をするのかも注目していかなければいけません。
一般的には茹でて塩をふり、食べるといった方法が取られてきました。
茹でた後はおかあげと呼ばれますが、ザルなどに移して自然に温度を下げていく方法です。
うちわなどであおぎながら温度を下げますが、水につけてしまうと味わいが抜けてしまい水っぽくなる食べに行われてきた調理法となります。
好みによって茹でた後の枝豆に塩を振りますが、この塩の種類を変えてみるだけでも、味わいが変わってくるのも楽しいところです。
枝豆に限ったことではありませんが、甘味のある食材は時間とともに糖分が消費されてしまい、旨味が落ちてしまいます。
そこで少し固めに茹でておき、余った部分は冷凍しておくというのが良いでしょう。
長期保存ができるところも枝豆のすごさで、食べたい時には電子レンジで解凍すればすぐに食卓に出せます。
枝豆はこれだけではもったいない食材です。
細かく切ったニンニクと鷹の爪をオリーブオイルおはったフライパンに火をつけます。
オイルがあったまってきたら、房のまま枝豆を入れて一緒に炒めていきましょう。
塩味を調整する必要はありますが、ニンニクの香りも楽しめる手軽なおつまみに早変わりです。
房から豆を取り出して炒めるのも良いでしょう。
パスタの具材のひとつとしても使えます。
取り出した豆を混ぜご飯の具の一つとしても使えますし、サラダに混ぜてみるだけでも食感の違いが生きてきます。
余った枝豆も、このようにとっておけば、様々な料理のアクセントの一つとして活用出来るのです。
茹でてビールのおつまみにするだけでは、本当にもったいない食材と言えるでしょう。
まとめ
薄毛対策として大豆はとても注目されるようになりました。
その未成熟な状態が枝豆なのですから、つまみとしてだけ食べているのは本当にもったいない存在です。
食べ方も色々とありますし、保存も効く食材ですので、薄毛対策だけではなく美味しく頂くという面でもうまく利用していきましょう。