冬の空気の乾燥する季節には、どうしても髪がパサついてしまい広がりがちになってしまいます。
その状態を放っておくと髪の内側から水分不足になってしまい、ツヤやハリが失われたり枝毛や切れ毛の原因になってしまうため、くれぐれも注意が必要です。
そこでこの記事では、髪がパサパサになる理由やその解決方法について詳しく見ていきます。
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髪のパサつきが悪化するとどうなる?
パサついた髪には枝毛ができやすくなったり、切れ毛が目立つようになります。
また水分不足の髪は静電気が起こりやすくなり、ブラッシングしただけで電気が発生してしまい、髪の痛みを進行させてしまいます。
自分の髪をチェックしてみて枝毛や切れ毛が多いと感じたら、しっかりヘアケアを行うことが大切です。
髪のパサつきによる広がりなどは、見た目から判断できるため鏡を使いチェックしてみるといいでしょう。
さらに髪に手ぐしを通してみて、ひっかかるようか感じがあり指がスムーズに通らない場合には、髪が乾燥してパサついている可能性が高いと言えます。
ちなみに頭皮が乾燥しているかどうかは、あぶらとり紙を使って簡単にチェックすることができます。
あぶらとり紙が頭皮につけて皮脂がつかないようであれば、頭皮が乾燥して水分不足になっている可能性があるため、保湿するなど適切なケアが必要となります。
髪がパサつく主な原因とは?
ここでは、髪がパサパサになる原因について詳しく見ていきたいと思います。
・髪の傷みによりキューティクルが開いている
髪の表面をウロコ状に覆っているキューティクルには、髪の内部の水分や栄養素が外に漏れ出さないようにする役割があり、髪のハリやツヤにも大きく関わっています。
髪の表面のキューティクルの働きにより、水分や栄養分が内部に閉じ込められるため、髪は保湿され潤いのある状態となります。
しかし何らかの原因によりキューティクルにダメージが生じると、水分や栄養素を外に流れ出してしまいパサついた髪になってしまいます。
・シャンプーの方法が間違っている
シャンプーする際にら汚れや皮脂を落とそうとして爪を立ててゴシゴシと強く擦ると摩擦が起こり、髪のパサつきの要因となります。
・ドライヤーを使わずに自然乾燥している
髪の表面のキューティクルは濡れると開いてしまうため、シャンプー後にドライヤーで乾かさずに濡れたままにしていると、水分が蒸発しやすい状態となってしまいます。
また髪が生乾きの状態でそのまま寝てしまうと、枕や寝具との摩擦によりキューティクルがはがれてしまい、パサつきの原因となります。
・ヘアアイロンなどの熱によるダメージ
ヘアアイロンを髪に長い時間当てると、髪のパサつきや乾燥など髪の傷みの要因となります。
特に毎日高い温度でヘアアイロンを使用していたり、同じ所に繰り返し当てていると、髪が固くなってキューティクルが失われてしまいます。
またヘアアイロンで強く髪を挟んだり、引っ張ったりするのもNGです。
このようにヘアアイロンを使用する際の温度や使い方を間違えると、髪にダメージを与えパサつきの引き金となるためくれぐれも気をつけてください。
・エアコンの使用による髪の乾燥
エアコンの風を直接髪に受けていると、髪が水分を失いパサパサになってしまうため注意が必要です。
・紫外線の影響
紫外線を浴びて髪が乾燥すると、キューティクルが開いたりはがれ落ちてしまうため髪のパサツキにつながります。
また頭皮も紫外線の影響により乾燥すると、皮脂の分泌量が増加するため毛穴詰まりの原因にもなり、頭皮環境の悪化の引き金となります。
紫外線は一年中降り注いでいるため、年間を通して対策を講じる必要があると言えるでしょう。
・パーマやヘアカラー
パーマやヘアカラーを頻繁に行うと、使用する薬剤の影響でキューティクルがはがれ髪内部の水分や栄養分が流出してしまうため、パサつきの原因となってしまいます。
・栄養バランスの偏った食生活による栄養不足
バランスの悪い食事や無理なダイエットなどは、髪の成長に必要な栄養素が不足して髪の傷みによるパサつきなどの髪のトラブルの原因になります。
またアルコールやコーヒーなどのカフェインが含まれている飲み物の過剰な摂取は、血管を収縮させ血流を悪化させてしまいます。
血液の流れが滞ることにより、頭皮の毛母細胞に栄養素や酸素が十分にが行き渡らなくなると、髪が栄養不足となり髪がパサついてまとまりにくく広がりやすくなってしまいます。
髪のパサつきを改善する方法とは?
以下では、髪のパサつきを抑える方法について詳しく見ていきたいと思います。
正しい方法でシャンプーする
①髪をブラッシングをして汚れや皮脂などをある程度落としておきましょう。
②シャンプーを髪につける前に、シャワーのお湯だけで予洗いをしっかりと行いましょう。
そうすれば、髪についた汚れや皮脂の7~8割程度は落とすことができます。
③髪を洗う際にはシャンプーを手のひらでよく泡立ててから、指の腹を使って頭皮をもむように洗っていきましょう。
④髪や頭皮に泡が残らないように、38度ぐらいのぬるめのお湯でしっかりとすすぐようにしましょう。
シャンプーの成分が頭皮に残ってしまうと、毛穴詰まりの原因となり、頭皮の血行が悪くなったり頭皮の環境悪化につながります。
またお湯の温度が高すぎると、頭皮を保湿するために必要な皮脂まで洗い流してしまうため、頭皮の乾燥や髪のパサつきを招くため注意が必要です。
⑤髪の水気を軽く切ったら、トリートメントやコンディショナーを髪の中ほどから毛先にかけてつけてから洗い流すようにしましょう。
⑥髪や頭皮をタオルドライしたら、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントをつけてからドライヤーをかけてしっかり髪を乾かすようにしてください。
これらはドライヤーの熱から髪を守るだけではなく、ブラッシングによる摩擦を軽減したり髪のパサつきを防ぐ効果が期待できます。
頭皮と髪の根元を乾かしたら髪の中間部分、毛先の順番で乾かしていきます。
なおドライヤーをかける際には、髪や頭皮から10~20㎝離して熱によるダメージをできるだけ避けるようにしましょう。
最後に冷風をかけると、キューティクルが閉じて潤いを閉じ込めることができるためおすすめです。
これまで使っていたシャンプーを見直す
髪のパサつきを感じたら、これまで使ってきたシャンプーが自分にあっているかどうか一度見直してみましょう。
シャンプーにはさまざまな種類がありますが、高級アルコール系や石油系などのドラッグストアなどで販売されているシャンプーには、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなどという成分が含まれているため洗浄力が強く、髪や頭皮を保護するために必要な水分や皮脂まで洗い流してしまうことがあります。
髪の乾燥によるパサつきが気になるという方には、優しい洗浄力のアミノ酸系のシャンプーなどがおすすめですよ。
髪の成長に必要な栄養素をしっかり摂取する
髪のほとんどはケラチンというたんぱく質からできているため、日々の食事に肉類や魚類、卵や大豆製品などたんぱく質が多く含まれている食材を取り入れることが大切です。
特にケラチンに含まれているメチオニンという成分は髪のパサツキに効果があるとされていますが、体内で生成することができないため、毎日の食事から摂取することが非常に重要となります。
また牡蠣やレバーに含まれている亜鉛などのミネラルは、たんぱく質を合成するために欠かせない栄養素です。
さらにたんぱく質の代謝に必要なビタミンB6をはじめ、ビタミン類も意識して摂取するようにしましょう。
髪の乾燥対策をしっかり行う
特に冬など外の空気が乾燥しやすい時期には、洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使い髪を保湿するようにしましょう。
これらは髪に潤いを与えるだけではなく、髪をトリートメントでコーティングすることにより、乾燥を防いでくれます。
また室内の空気が乾燥していると、髪が乾燥しパサパサにならないようにエアコンの温度や風向きを考えたり、湿度が60%以上になるように加湿器などを使うといいですよ。
外出時に紫外線対策を行う
外出する際には髪専用の日焼け止めスプレーや日傘、帽子などをうまく活用して、髪や頭皮を紫外線のダメージから守るように心がけましょう。
まとめ
髪がパサパサになる原因はさまざまですが、日常生活の中で何気なく行なっていることが、髪のダメージを助長させてパサつきを悪化させせている可能性もあるため、普段から自分の髪の状態をチェックして、パサつきを抑えられるように改善策を講じることが非常に大切です。
また、これまで使っていたシャンプーを見直して正しい方法でシャンプーしたり、髪の成長に必要な栄養素を摂取すること、乾燥や紫外線対策を行なうことも重要であるといえます。