最近切れ毛が増えたと思うことはありませんか?
切れ毛とは途中で切れている短い髪のことです。
これは、髪が健康に育っていないまま伸びたため、途中で髪の内部組織を保つことができなくなって起こる状態です。
健康で美しい髪の内部は、髪を作る栄養素や水分などで生成されており、それらをキューティクルがコーティングすることで保っています。
要は、切れ毛とは髪の内部が、必要な栄養素などが満たされていないスカスカのダメージ状態であるというサインになります。
そのため、そのままにしておくと、ダメージは進行してトラブルに繋がっていきます。
そこで今回は、切れ毛が増える理由と、切れ毛を予防して艶髪を目指す方法をお伝えしていきましょう。
Contents
切れ毛が多くなる理由は?
切れ毛は髪の内部をキューティクルが保護できていない状態です。
しかも一度途中で切れてしまった髪は、毛先から髪内部の水分や栄養素がどんどん流れ出てしまい、パサついて広がった髪になります。
水分が失われて乾燥した髪は絡まりやすく、必要な栄養分も水分も抜けてスカスカの状態になると弱くなり、なおさら切れやすくなっていくという悪循環になります。
そこでここでは、切れ毛ができる原因を詳しく知っていきましょう。
切れ毛とは
髪は三層でできていて、一番外側にある層をキューティクルといいます。
キューティクルは、髪内部の保護などの他にも、髪を柔らかくしてツヤを出すなど、美しい髪を保つためには大切な役割があります。
そのため、キューティクルを保つことが、健康で豊かな髪作りに繋がります。
キューティクルは熱に弱いため、高温のドライヤーやヘアアイロンを長時間髪に当てると、乾燥してキューティクルが壊れます。
すると、髪内部の栄養分や水分が失われて、髪の内側もダメージを受けます。
この状態が、髪がパサついて乾燥した状態です。
そして、この内部の栄養がなく乾燥した髪をブラッシングしたり、カラーリングしたり、ヘアアレンジのためにゴムでまとめたりするなど、外部刺激が加わることで切れ毛が発生します。
また、髪を作るための栄養素が不足すると、栄養が行き渡らなかった部分に空洞ができます。
髪の栄養が不足すると髪が細くて弱い髪しか作られませんので、生えてくる髪自体が切れやすい状態にあることも少なくありません。
切れ毛は、髪の内部と外部の両方から改善していく必要があるということです。
切れ毛と乾燥
髪は季節によっても乾燥しやすい状態になります。
実際に髪の乾燥が酷くてまとまらないという人もいるのではないでしょうか。
髪が乾燥状態にあるということは、髪が栄養不足・水分不足であるサインです。
髪が乾燥した状態の髪はパサつき、柔らかさも失われてゴワゴワとした手触りになります。
また、広がってまとまりも悪くなるため、思うようにスタイリングもできなくなっていきます。
特に冬の季節は乾燥しやすいので、切れ毛を減らすために保湿は大切です。
ホルモンバランスが原因
切れ毛の原因の1つに、女性ホルモンのバランスも関わっています。
女性ホルモンには髪を育てる働きがあるため、ホルモンバランスが崩れることで髪を作る機能が低下していきます。
妊娠を経験した人の中には、出産後に抜け毛や切れ毛が増えて驚いた人もいるのではないでしょうか。
これは、女性ホルモンのバランスが崩れたことによって起こった現象です。
または、ダイエットをしたり、偏った食生活が続いたりしてホルモンバランスが崩れても、切れ毛や抜け毛の原因になります。
髪の摩擦が原因
髪は濡れているときにはダメージを受けやすく、敏感になっています。
そのため、洗髪後のタオルドライを乱暴にすると、摩擦を起こして髪を傷める原因を作ります。
また、ブラッシングやドライヤーでも、眠っているときに髪が枕にこすれることでも、摩擦は起こりますので対処が必要です。
紫外線や熱が原因
紫外線を浴びることで髪の組織が破損し、髪を保護しているキューティクルも壊れていまします。
キューティクルが破壊されると、髪の内部の栄養素や水分が流れ出てしまうので、乾燥して切れ毛になる原因を作ることになります。
静電気が原因
実は髪には静電気を溜める性質があるため、静電気が髪に帯電して、指先などを通じて何かと接触した機会に、放電が起こります。
そしてこの静電気が帯電することで、髪には常に刺激を与えることになるため、髪の表面にあるキューティクルを傷つけてしまい、切れ毛に繋がるといわれています。
栄養不足が原因
髪は摂取する栄養で作られているため、栄養が不足すると健康な髪を作ることができません。
そのため栄養バランスが悪い食生活が続くと、途中で切れてしまう弱い髪になってしまいます。
また、ダイエットをする女性も、一気に体重を落としたくて間違ったダイエットで栄養不足になり、肌が荒れたり便秘になったり、酷くなると切れ毛だけで終わらず、髪が抜けてしまう人もいますので注意しましょう。
切れ毛の予防と対策で艶髪を目指す
切れ毛になる原因には、栄養不足や乾燥・摩擦などいろいろありますが、それらを改善していくことで、健康でキレイな髪を取り戻すことができるようになります。
特に、食生活は髪を作るために重要な要素となりますので、栄養の偏りがないよう、バランスの良い食生活をすることは大切です。
ではここからは、切れ毛の予防と対策をお伝えしていきましょう。
ブラシ選び
ブラシによって静電気や摩擦のダメージが変わりますので、ブラシの素材を選ぶことは大切です。
ブラシを選ぶときは、プラスチック製品は避け、木製や動物毛や合成樹脂などを選ぶと良いでしょう。
特に木製のブラシは静電気を起こしにくいため、おススメです。
そしてブラシ選びの際は、ブラシの密度も確認するようにしてください。
ブラシの密度が高いものは、その分だけ摩擦によって静電気を起こしやすくなります。
そのため、静電気による切れ毛を防ぐことを重点に考えると、ブラシの密度が低いものを選ぶようにすると良いでしょう。
室内の乾燥を防ぐ
静電気は乾燥した場所で起こりやすくなります。
そのため、乾燥した室内には加湿器などを使用してある程度の保湿を保つようにしましょう。
特にエアコンを使用しているときは、室内の乾燥状態が続きますので、保湿することを心掛けて、髪の水分を保つようにしてください。
栄養バランス
健康を維持するためにはバランスの良い食生活が大切です。
髪の主成分はタンパク質のため、タンパク質を抜くと丈夫な髪を作ることができなくなります。また、良質のタンパク質は、大豆や豆腐などに含まれています。
肉類が好きな人も多いと思いますが、肉類よりも魚類からタンパク質を摂取するようにすると脂分が減るため、身体にも良い効果が得られます。
また、髪を作るためにはミネラルやビタミンも重要です。
果物だけでなく緑黄色野菜からも摂取することができますので、積極的に野菜を食生活に取り入れていきましょう。
外部刺激から守る
【紫外線への対策】
髪を紫外線から守るための対策として、スプレータイプの日焼け止めがあります。
スプレータイプは肌だけでなく頭皮も守ってくれるので活用しましょう。
また、可能であれば常に帽子や日傘を使って頭を紫外線から髪を守るようにしてください。
【熱ダメージの対策】
ドライヤーやヘアアイロンを使用するときには、長い時間使用することは避けましょう。
ドライヤーは特に低温ドライヤーなど、髪に優しい作りのものが販売されていますので、可能なら温度調整機能が付いているものを使用し、髪を守るようにすると良いでしょう。
【摩擦への対策】
ブラッシングやドライヤーで乾燥するとき、可能な限り摩擦を最小限に止めるために、ヘアケア剤などを使用して髪を守るようにしてください。
特に眠っているときは無意識に誰もが髪が枕にこすれて摩擦を起こし、傷める原因を作ってしまいますので、洗髪後には必ず乾燥してから眠るようにしましょう。
切れ毛ができてしまったときの対処方法
すでにできてしまった切れ毛を元に戻すことは、残念ながらできません。
そのため、それ以上広がらないよう、切れた部分を処理する必要があります。
では、ここでは切れ毛への対処法をお伝えしていきましょう。
切れ毛はカットする
切れた部分は毛先からカットしてください。
もしこだわりがないなら、美容室で傷んだ部分を全部カットしてもらって、髪を短くするのも一つの方法です。
髪は短くなりますが、その分、傷んだところは全部カットしてもらえます。
シャンプーを選ぶ
シャンプーは髪に優しい成分で作られている、無添加のものを使用すると良いでしょう。
洗浄力が強すぎると、頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまうことになり、頭皮環境が崩れる原因に繋がります。
皮脂は頭皮を守るうえでもある程度必要なものですので、洗いすぎないよう気をつけましょう。
また、トリートメントを使用して、髪に必要な栄養と水分を補給し、ダメージを補修して、切れ毛を防いでいくと良いでしょう。
まとめ
今回は、切れ毛が増える理由と、切れ毛の予防と対策をして艶髪を目指す方法をお伝えしました。
切れ毛は髪の状態を知るサインです。
髪が健康ではない状態だと、髪が途中で切れてしまいます。
切れ毛は乾燥や摩擦を中心に、食生活や紫外線などからの理由でも起こります。
そのため、原因を知って対策していくことで、キレイな髪を育てていくことができますので、今の自分の状況を見直すことから始めてみると良いでしょう。