薄毛になる理由はいろいろですが、普段から使っているドライヤーが大きなダメージを与えている場合があります。
髪をいたわり乾かしているつもりが、薄毛につながるとしたら、改善していかなければいけないポイントです。
何気なく使っているからこそ、正しく使う方法を覚えておといいでしょう。
薄毛になる原因
薄毛になる原因として、頭皮環境に依存するケースが多くみられます。
髪は突然出来上がって生えてくるわけではありません。
頭皮の中にある毛母細胞が分裂して作り出されていき、古い髪をどんどんと押し出すのです。
細胞分裂して髪は出来上がりますが、作られた時点で死滅してしまうため、その後は成長しません。
髪にダメージを与えてしまえば、二度と回復しないのも、細胞が活性化しないからです。
そのため、髪を作り出す過程が薄毛対策としても重要であり、しっかりとした環境を作る必要があるでしょう。
女性の場合、どこか一部分から進行する男性のと同じパターンはとても珍しく、髪全体が薄くなるびまん性脱毛症が一般的です。
髪全体が力を失って起きる薄毛で、頭皮全体を健全な状態に保ちしっかりとした髪を育てるのが一番の対策になります。
ドライヤーは、風を送り乾燥させることが主たる目的です。
髪を乾かせますが、頭皮まで乾燥させてしまうのがドライヤーの欠点です。
頭皮に熱風が当たると、皮膚は水分を失い乾燥してしまいます。
熱も刺激であり、髪を作り出すためのコンディションを崩してしまうのです。
これがヘアサイクルにも影響を与えるので、ドライヤーを使って乾かすときには、ダメージを与えない方法を取らなければいけません。
髪を乾かさないでおくデメリット
ドライヤーを使うメリットは、髪を乾すところです。
濡れたままでは、髪にダメージを与えます。
乾かしてもダメージが残り、濡れたままでも薄毛になる可能性があるのは、一見すると矛盾しているようでしょう。
どのように乾燥させるのかが大切になるからです。
その中でも、濡れたままにしておくと、薄毛につながってしまう理由から見ていきましょう。
濡れたままにしておくと、頭皮には水分が残ります。
この水分が、雑菌がわく原因になるのです。
雑菌といっても、すべて悪いわけではありません。
常在菌と呼ばれますが、普段は環境を整えてくれるために大切な菌です。
ところが、あまりに繁殖してしまうと、不衛生な状態になってしまいます。
これが臭いのもととなるだけではなく、炎症を起こしてしまう可能性も出てくるのです。
頭皮が炎症を起こせば、髪の成長に影響してしまいます。
水分が残ると、頭皮が冷えてしまうのも問題です。
水が蒸発するときには熱が必要で、周りから必要な分を奪っていきます。
これを気化熱と呼びますが、水に触れている部分から消費するので、頭皮の温度が下がり冷えてしまうのです。
冷えてしまえば、血液の流れも悪くなるので、髪に悪影響を与えます。
風邪もひきやすくなるので、かなりのデメリットになるでしょう。
濡れたままになるとキューティクルにも悪影響を与えます。
髪の周りをうろこ状に守っているキューティクルは、大事な中心部を外的なダメージから守ってくれる盾です。
このキューティクルは、水に濡れるだけではなく、温度が上がると開く性質を持っています。
髪を洗ったときなどは髪も温度が上がり、キューティクルが開いた状態で、盾としての機能を果たしてくれません。
ダメージをうけやすい状態で、切れ毛ができてしまうのもこの瞬間が多く考えられます。
ほかにもキューティクルが剥がれ落ちやすい状態です。
一度でもはがれてしまえば、髪は再生できないので、二度と復活しません。
濡れたままでは寝癖もつきやすくなり、非常に弱々しい髪になってしまいます。
ドライヤーで髪を乾かすメリット
ドライヤーを使えば頭皮に与えるダメージは出ます。
ですが、それ以上に髪を乾かす大きなメリットがあるのです。
キューティクルを正しい状態に戻すというのは、髪に防御機能を発揮させる大事なポイントです。
乾燥させてキューティクルを閉じさせると、ブラッシングしても抵抗が少なくなり、剥がれ落ちにくくなります。
摩擦にも耐えられ、寝癖もつきにくくなるのです。
水分がなくなるので、雑菌の繁殖を抑えられ、清潔にできます。
清潔にすると、臭いも抑えられ、嫌なかゆみなども生じません。
かゆみの正体は、雑菌が頭皮の皮脂を分解している状況です。
これが過剰にならないようにしていかなければいけません。
加齢臭のもとになるともいわれているので、気になる人もしっかりと乾かしておくべきでしょう。
ドライヤーを使う前段階
ドライヤーを使う前に、髪をできるだけ乾かしておけば、使用時のダメージを抑えられます。
乾かす場所は、できるだけ湿度の低い場所が適切です。
バスルームや脱衣所でいくら髪を乾かそうとしても、湿度が高く乾きにくくなります。
できるだけ離れた場所で乾かすほうが、負担も少なくできるのでオススメです。
粗いブラシを使い、軽くブラッシングします。
強くかけてしまうとダメージを与えるので、根元から毛先まで軽くかけてあげましょう。
これで水分を落とせ、乾かす時間を短くできます。
次にタオルで水分を取りますが、この過程が重要です。
中途半端にしてしまうと、ドライヤーを使う時間が長くなるので、しっかりと水分を取り除くのがポイントです。
タオルを使うときは、髪にあてます。
こすってしまうと、キューティクルがはがれてしまう原因になるので絶対に厳禁です。
水分をタオルに吸収させるというイメージで、根元から毛先に向けて押し付けていきます。
特に毛先に水分が集中するので、意識的に取り除いてあげるといいでしょう。
ちょっとしたコツとして、タオルで吸い取った後にキッチンペーパーのような紙を使って水分を取り除くと効果的です。
しっかりと水分を取り除いたら、髪をばらばらにほどくために軽くブラッシングをします。
ほどくだけの工程なので、強くこすったりしてはいけません。
効率よく乾かすためのドライヤーの使い方
ドライヤーをかけるときには、できるだけ短時間で終わらせるのが頭皮の負担を減らすポイントです。
まずは薄手のタオルを頭にかぶります。
これで熱と風を逃がさないようにして、効率的に乾燥させられるからです。
まずはタオルの上からドライヤーをかけましょう。
タオルが水分を吸収しながら、ドライヤーの熱で蒸発していくのです。
髪には直接熱がかからないので、効率よく乾かせダメージも与えません。
ドライヤーをできるだけ振るように使い、熱が集中しないようにするのがポイントです。
ある程度乾いたら、今度は内側から風をあてていきます。
タオルはかぶったままで風をあてれば、やはりタオルが水分を吸収してくれるので、効率的です。
根元を持ち上げて風をあてると、ふわっとした仕上がりになり、スタイリングにかける余計な時間が軽減できます。
ある程度髪が乾いたら、冷風に切り替えてあてていきましょう。
熱によって開いたキューティクルを引き締めてくれるため、しっかりと防御してくれます。
癖がついたりする状態も防げるので、ここでもダメージを軽減できるのです。
こもった熱も逃せるので、余計なダメージを減らす大事な作業となります。
まとめ
髪を乾かすことは、薄毛対策にも大切です。
濡れたままにすると、髪にダメージを与えてしまうからです。
乾燥させるためにはドライヤーが欠かせませんが、問題は使い方にあります。
できるだけダメージを与えず効率的に乾かすためにも、やり方をマスターしましょう。